2017年3月末、L.I.A労働組合の組合員5名は東リの職場から排除されました。それは東リの長年に渡る偽装請負を告発し、派遣法の「労働契約申込みみなし制度」に基づいて、労働契約承諾通知を東リに送付した直後、その報復として行われたのです。そのやり口は元々組合員5人が働いていた請負会社(有)ライフイズアートから派遣会社シグマテックに東リの業務が引き継がれる際に、適正な採用行為を装って組合員5名だけを不採用としたことでした。それは東リが背後で手を回していることに疑いの余地はありません。そこでL.I.A労組の組合員5名は同年6月、職場復帰を求めて、東リとシグマテックに対し、兵庫県労働委員会へ不当労働行為救済申立を行いました。それから約2年が経ち、ようやく命令を勝ち取ることができました。
<申立内容>
・東リは使用者として団体交渉を拒否してはならない。
・シグマテックは組合員5人が、東リと労働契約が締結されるまでの間、東リ伊丹
工場で就労させなければならない。
・シグマテックは使用者として団体交渉を拒否してはならない。
シグマテックが組合員5名だけを不採用にしたのは不当労働行為と認定!
<命令>
・2017年3月20日の面談で示した条件で、同年4月1日付で雇用すること
・東リ伊丹工場の巾木工程、化成品工程で就労させること
・同工程で就労する他の派遣者と同じ契約更新をすること
シグマテックへの命令は、L.I.A労組にとって完全勝利です!
東リの団体交渉拒否については不当労働行為と認定されませんでしたが、命令書では「シグマテックの不当労働行為は東リの意向を慮ったことに起因すると推認される」と言及しています。労働委員会は最終的に、東リへの判断を回避し、現在同時進行中の裁判によって解決が図られるべきとしています。本当の責任は東リにあるのです。東リに責任を取らせるために、また東リについての不当な命令を覆すために、私達は闘い続けます。
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