2021年11月11日木曜日

東リ偽装請負事件控訴審 画期的勝利判決!

 L.I.A労働組合 執行委員長 藤澤 泰弘 


 11月4日、大阪高裁控訴審判決の言い渡しで、裁判長が主文を読み上げる前に、「傍聴者の皆さんは、終わるまで騒がないで、声を出さないで下さい」と前置きしました。それを聞いた瞬間、「また敗訴か?」と頭をよぎりましたが、一審判決を取り消し、完全逆転勝利という判決を勝ち取りました。

 司法が弱者を救済するという判決は、当然といえば当然ですが、正直に良かったと感慨深いものがあります。

 しかし、東リが最高裁に上告する可能性があるので、まだ素直に喜べません。東リが高裁判決を真摯に受け止め、最高裁への上告を断念し、私たちに謝罪し、判決に従う事を願うばかりです。

 控訴審で逆転勝利したことで、少しはメディアも取り上げてくれたので、違法状態で働かされている全国の非正規労働者に対しても、直接雇用の可能性をもたらす一筋の希望の光になれたのかなと思います。


判決のポイント

 東リの偽装請負を認定。

 原告(控訴人)5人が東リとの労働契約上の権利を有する。

 2017年労働契約成立時からの賃金支払いを東リに命じる。


※「労働契約申込みみなし制度」に基づく、全国初の勝訴判決です。