2020年12月21日月曜日

2021・3・9 証人尋問が決まる!

 12月18日、大阪高裁で東リ偽装請負事件の第3回控訴審がありました。過去2回の裁判で、高裁の裁判長は、偽装請負の実態解明に意欲を示しました。第1回では東リに対し、指揮命令や請負代金の決め方について釈明を求め、さらに第2回では「この件は実態が大事で、それが(脱法)目的の認定にも影響してくる。実態を人証で補充するなら聞きたいと思う」と述べ、証人尋問の可能性を示唆しました。

 それに対し、東リはあの手この手を使って、裁判を結審させようとしました。今回の裁判では三通目になる証人尋問に反対する意見書を提出し、裁判当日の朝ギリギリにも、準備書面を提出してきました。

 この裁判で控訴人らは「証人尋問が決まるか、それとも結審か」という別れ道に立たされていました。そんな重苦しい中で第3回控訴審が始まりましたが、しかしその心配は杞憂に終わりました。

 裁判長は「書面がたくさん出て、陳述書でも詳しく述べられているけれど、本人から話を聞きたい」と述べ、次回期日での証人尋問を決定しました。

 残念ながら東リ伊丹工場で、直接請負従業員に指揮命令していた東リの正社員を呼び出すことは叶いませんでしたが、控訴人の1名が証人として採用されました。控訴人側の証人は、既に神戸地裁で一度尋問を受けているので、採用される可能性は低いと思われていましたが、それでも証人尋問が認められたということは、裁判長が神戸地裁のデタラメな判決に、大いに疑問を持っていることを示すものだと言えます。高裁で重複する証人を採用することは、実に稀なケースだそうです。

 

控訴人証人尋問 2021年3月9日(火)11時

        大阪高裁 別館8階82号法廷


 

第三回控訴審報告集会

控訴人証人